恩返し
現在母校、金沢美術工芸大学に通っています。
「そうか、54になってまた勉強するのか・・えらいえらい」
現在、美大の鋳金で教えている上田先生は僕の後輩。
以前から何度か僕の鋳造を手伝ってくれていました。
それをやってほしいと。
さて、今日から講義。
何を僕は彼らに託すことができるのか。やってみます。
「そうか、54になってまた勉強するのか・・えらいえらい」
ってそういうわけじゃなくて、、いや、一生勉強はするんだけども。
特別講義っていうのか、集中講義っていうのか、
なんか名称はわからんのだけど教えに来ました。
現在、美大の鋳金で教えている上田先生は僕の後輩。
以前から何度か僕の鋳造を手伝ってくれていました。
それをやってほしいと。
以前書いたかもしれません。
大学を卒業して、陶芸家の鯉江良二さんのところに転がり込んで・・
大学を卒業して、陶芸家の鯉江良二さんのところに転がり込んで・・
もちろん焼き物も学ばせていただきましたが
「スミちゃん、お前鋳造やってたんだからここで金属融かしてみろよ」
の一言でやることに。
一年悶絶しました。
もう何やっていいかわかんないんです。
陶芸の設備は全てあるのに鋳造の設備は一切ない。
陶芸の設備は全てあるのに鋳造の設備は一切ない。
そんな中で俺に何をやれと?ってな状況。
結局のところ るつぼがあって金属があってそれを融かす火力があって
それでなんとかしよう。ない道具は作る。
そんな勢いで始めました。
結局のところ るつぼがあって金属があってそれを融かす火力があって
それでなんとかしよう。ない道具は作る。
そんな勢いで始めました。
溶接も下手だった。今も下手だけど。
鉄の棒曲げてるつぼを扱う道具を作りました。
あぁ、あんなにいい勉強させてくれたところ他になかっただろなぁ。
一年かけて道具を整え、鋳造にたどり着いて
あぁ、あんなにいい勉強させてくれたところ他になかっただろなぁ。
一年かけて道具を整え、鋳造にたどり着いて
作品を作りました。
その間、「鋳造」という仕事を自分の中で再構築する必要がありました。
そのおかげで今仕事できている気がします。
大学で鋳金を教えてくださった関先生、
大学で鋳金を教えてくださった関先生、
それをぶっ壊して再構築する機会を作ってくれた良二さん。
いただいたものを今度は若い人につなげたいと思います。
1週間(とはいえ月〜金までの5日間)で
何にもない道具を作るところから鋳造、仕上げまで。
できるかな?こんなスケジュールないよな。
昨日まで月曜火曜と道具作り今日は講義と制作
明日はフキ。明後日は仕上げ。
昨日までのスケジュールはクリア。
できるかな?こんなスケジュールないよな。
昨日まで月曜火曜と道具作り今日は講義と制作
明日はフキ。明後日は仕上げ。
昨日までのスケジュールはクリア。
実際のところ今までで一番いい道具が作れました。
昨日、上田先生と話してて、「これ学生にわかるかなあ。」
「一回社会に出てからじゃないとこの価値わかんないかもしんないなぁ」
昨日、上田先生と話してて、「これ学生にわかるかなあ。」
「一回社会に出てからじゃないとこの価値わかんないかもしんないなぁ」
なんて話もしてました。
まあ、経験してるのとしてないのは大違い。
社会に出たら鋳金ができないっていう障害は取り払うことができるかもしれません。
社会に出たら鋳金ができないっていう障害は取り払うことができるかもしれません。
さて、今日から講義。
何を僕は彼らに託すことができるのか。やってみます。
ほっこりな冬支度 7人展 @クラフトA
寒くなってまいりました。
中条から見るアルプスはてっぺんが白くなって綺麗です。
冬が近づいてきましたねえ。はぁあ。寒くなるのかぁ。
冬も好きなんだけどね。工房の中ってあったまらんのよね。
さぶいじゃん。なんども言うけど。
そんな中でもお仕事はやっておりますよ。
まあ、あいも変わらず。
まあ、あいも変わらず。
・・・で、展示は金沢。
名鉄エムザ、クラフトA。
もうなんどもこちらで紹介しているので・・・
というか、僕とこちらの店主は友人が被りすぎているので
というか、僕とこちらの店主は友人が被りすぎているので
紹介の必要ないくらいですかね。もう家族。
先日店主からLINEで写真届いて、見てみたら
上田で古着屋「Shabby Clothes&Antiques」を営む
うちのむすこが店主の家のリビングでめっちゃくつろいでた(笑)
、あ、話それてるな。
そうそう、で展示なの。
昨日直接お店に納品に行ったんだけど
昨日直接お店に納品に行ったんだけど
つい2日だか3日だか前に母校、金沢美術工芸大学の学園祭「美大祭」
があって懐かしい面々がたくさん集まってきたんだよー。
校舎移転が間近いから最後の校舎見納めに来たってー。
校舎移転が間近いから最後の校舎見納めに来たってー。
なんて話を聞かされて懐かしい気持ちになりながら・・・
いやいや、話戻せてないじゃんか。
展示なの。
で、いくつか新作見せて、相変わらず酒器が作品群の基軸なもんだから
酒器の包み解いて
で、いくつか新作見せて、相変わらず酒器が作品群の基軸なもんだから
酒器の包み解いて
そうそう、いつ飲みに行く?なんて話になって、
いや、あそこのバーでこないだ友人Hと友人Sがオタク力発揮して
いや、あそこのバーでこないだ友人Hと友人Sがオタク力発揮して
めっちゃ楽しかったらしいよ。
いやいや、その噂うちの兄貴にまで回っとるから・・
いやいや、その噂うちの兄貴にまで回っとるから・・
なんて話が・・・・・・・
や、もういいです。
展示です。
もうすぐ始まるんです。
もうすぐ始まるんです。
ほっこりな冬支度 7人展
11月9日〜11月29日
名鉄エムザ6階 クラフトA
11月9日〜11月29日
名鉄エムザ6階 クラフトA
クラフトAはエムザの5階から6階に引っ越ししました。
ご注意くだされ。
Re-SHINBISM1 そして未来へ @ギャラリー82
2016年に 故 本江邦夫氏を芸術監督に据え
始まった長野県の文化事業「シンビズム」。
2018年に第一回の展示が県内4カ所の会場で行われ
そんな僕にとってはこの長野から
「シンビズム」は本当にいい企画だと思います。
始まった長野県の文化事業「シンビズム」。
2018年に第一回の展示が県内4カ所の会場で行われ
以降第4回まで県内たくさんの美術館を会場に
長野県由来のアーティストの作品を紹介してくれました。
知り合うことができました。
僕は若手といわれてはいますが、なんの威厳も迫力も権力もないまま
歳だけはそこそこ取ってしまいました。
僕よりずっと若い人たちが県内外、または国を飛び越えて
僕は若手といわれてはいますが、なんの威厳も迫力も権力もないまま
歳だけはそこそこ取ってしまいました。
僕よりずっと若い人たちが県内外、または国を飛び越えて
その後の活躍を見聞きするのはちょっとした羨望もありつつも
とても嬉しい誇らしい気持ちになったりします。
個人的な話になりますが僕には二人の子供がいます。
彼らはすでに成人しており、
僕がびっくりするほどしっかりした足取りで
自分の人生を歩んでくれています。
親が頼りないと子がしっかりするとは言いますが
ホントにありがたいことです。
ホントにありがたいことです。
生物学的には基本使命を成し遂げたと言ってもいいかもしれません。
利己的な遺伝子の乗り物である僕自身にとってはここからは余生(笑)
利己的な遺伝子の乗り物である僕自身にとってはここからは余生(笑)
そんな僕にとってはこの長野から
次の文化の担い手が生まれてくることは嬉しいことです。
踏み台となって地盤を固めることも
踏み台となって地盤を固めることも
僕の余生の在り方かと感じてしまうこともあります。
もちろん僕自身もたくさん欲を持っていますよ。
お金も欲しいし、もっと大きいことやってみたいってこともあります。
まあそれよりかは空間を圧倒する力や手のひらで愛でる愛おしさを
まあそれよりかは空間を圧倒する力や手のひらで愛でる愛おしさを
いかに手に入れるかってことに対してであることが多いですが。
しかしそれで今後僕が大成功を収めたとしても
しかしそれで今後僕が大成功を収めたとしても
それすら次世代の文化の踏み台だということに
変わりはないだろうな・・なんて。
踏み台になることも立派な欲望ですね。
「シンビズム」は本当にいい企画だと思います。
長野発の美術文化の担い手がこれから先現れるとしたら
この企画で紹介されたアーティストである可能性が高いと思います。
長野の次世代アーティストが一堂に会したこの展覧会のその後
『Re- SHINBISM 1 そして未来へ』と題された展覧会が
今日から八十二銀行本店別館、ギャラリー82において
開催されます。まさに次世代の担い手として見越したタイトル。
僕一番いい場所もらっちゃった。
期間もそこそこ長いので是非足をお運びください。
僕一番いい場所もらっちゃった。
期間もそこそこ長いので是非足をお運びください。
久しぶりに文章書いてるので何もまとまらん。
読みにくい文章ごめんなさい。
Re-SHINBISM 1 そして未来へ
ギャラリー82
2022.10.6〜10.23
9:30〜17:00(土日祝10:00〜17:00)
入場料無料[会期中無休]
2019年6月3日の急逝されました。
本江先生の博識眼とその知性を基にした感覚に
これからたくさん助言をいただけると思っていただけに残念でなりません。
謹んで哀悼の意を捧げます。
シン・ボヘミアン @阪急メンズ大阪
随分ブログ書いてませんでした。
前回5月。この間5ヶ月。
ってか、会期はあと1週間。申し訳ない。
しかし今週末はイベント「移動式茶室『移民軒』での呈茶」
前回5月。この間5ヶ月。
展示ないわけじゃなかったんです。
お伝えすべきことがないわけじゃなかったんです。
なんでしょう。PCに向かう気分じゃなかったというのか
なんか出来なくなってて・・・
なんでしょう。PCに向かう気分じゃなかったというのか
なんか出来なくなってて・・・
ばかやろおう!仕事は気分でするもんじゃねえやい!
なんてお叱り受けそうな感じではありますが。
なんてお叱り受けそうな感じではありますが。
なんでしょうねえ。
いつだって金属に向かう気持ちはそんなに落ちないんですけどねえ。
いつだって金属に向かう気持ちはそんなに落ちないんですけどねえ。
んで。この展覧会ももう始まってます。
タイトルはシン・ボヘミアン。
葛城ユキさんが巨大化したり
あのハスキーな迫力ある声が澄み切った癒し系の声になったり
・・・とかじゃない!断じて!!
すまん。僕以上くらいのおっさんしかわからんネタだった。
知りたい人いたらようつべで「葛城ユキ ボヘミアン」
とかで検索して。
葛城ユキさんが巨大化したり
あのハスキーな迫力ある声が澄み切った癒し系の声になったり
・・・とかじゃない!断じて!!
すまん。僕以上くらいのおっさんしかわからんネタだった。
知りたい人いたらようつべで「葛城ユキ ボヘミアン」
とかで検索して。
ってか、会期はあと1週間。申し訳ない。
しかし今週末はイベント「移動式茶室『移民軒』での呈茶」
8日9日の開催となります。
そしてそして、オンラインでの販売は11月30日まで。
まだ間に合う。↑これぽちね。
場所は大阪、ファッションの中心地「阪急メンズ大阪」
いや、行ったことないから知らんのだけど。まったく。
ファッションにも疎いし。
大阪の人、タノんます。




そしてそして、オンラインでの販売は11月30日まで。
まだ間に合う。↑これぽちね。
場所は大阪、ファッションの中心地「阪急メンズ大阪」
いや、行ったことないから知らんのだけど。まったく。
ファッションにも疎いし。
大阪の人、タノんます。




角居康宏・般若芳行 二人展「額縁」 @ギャラリー壺屋
はい、バカ決定。
今日4つ目。
しかし、これは初めてかなあ。
月曜に東京で個展、水曜に四日市で企画展、そんで土曜に神戸で二人展。
1週間にスタート3つ。
壺屋さんはギャラリーとお客様との結びつきが強く
ちなみに額に入ってるハガキが僕の落款を押したもの。
右がお礼状、左は今年の寒中見舞い。
今日4つ目。
しかし、これは初めてかなあ。
月曜に東京で個展、水曜に四日市で企画展、そんで土曜に神戸で二人展。
1週間にスタート3つ。
なんでこんなことになったんだろ。ま、いいや。頑張る。
今回は額縁に特化!
今回は額縁に特化!
ギャラリー壺屋は僕のブログ見てくれてる方はおなじみ。
神戸、御影の工芸ギャラリー。
壺屋さんはギャラリーとお客様との結びつきが強く
ギャラリー、お客様、作家が一つになって
展示を作り上げていくという印象があります。
お客様の数は多いとは言えないのだけれどそのお客様一人一人を
お客様の数は多いとは言えないのだけれどそのお客様一人一人を
作家の僕すらが覚えているという稀有なギャラリーです。
そのため、会期が終わるとお礼状をしたためるのですが
二回連続となると「このたびは私の個展に足をお運びくださいまして・・云々」
と書くわけにはいかないのです。
苦肉の策で僕が新たに趣味の一つにしようと思っていた
落款を彫り、お礼状としたところ、店主岡本さんから
「角居さん・・・・額がいるなあ・・・・」
とまあ、こういう流れになったとお思いください。
今回は30年以上の相棒、般若芳行氏と二人展。
仕事の質では誰にも引けを取らない(本人は謙遜するだろうけど僕はずっとそう思ってる)
般若氏とともにならばなんとかなるだろう。
そう思っていたらばですね。般若氏から
「最近妻がヤヴァい!角居さん頑張ってね」という連絡が・・・
妻がヤヴァいって何よ!ダイジョブか?とか思うじゃないですか。
般若氏の妻はフリーのヴィオラ奏者、般若佳子氏。
僕も高遠美術館での個展で演奏していただきました。
「夢は妻の運転手」と日頃から豪語している般若氏。
妻のコンサートが入ると妻のケアやら家事やら子育てやらでてんやわんやなのです。
その妻ブレイク!演奏会が立て続け。
ヤヴァいは「危険」ではなく「とうとうブレイクしやがった!」
そのため、会期が終わるとお礼状をしたためるのですが
二回連続となると「このたびは私の個展に足をお運びくださいまして・・云々」
と書くわけにはいかないのです。
苦肉の策で僕が新たに趣味の一つにしようと思っていた
落款を彫り、お礼状としたところ、店主岡本さんから
「角居さん・・・・額がいるなあ・・・・」
とまあ、こういう流れになったとお思いください。
今回は30年以上の相棒、般若芳行氏と二人展。
仕事の質では誰にも引けを取らない(本人は謙遜するだろうけど僕はずっとそう思ってる)
般若氏とともにならばなんとかなるだろう。
そう思っていたらばですね。般若氏から
「最近妻がヤヴァい!角居さん頑張ってね」という連絡が・・・
妻がヤヴァいって何よ!ダイジョブか?とか思うじゃないですか。
般若氏の妻はフリーのヴィオラ奏者、般若佳子氏。
僕も高遠美術館での個展で演奏していただきました。
「夢は妻の運転手」と日頃から豪語している般若氏。
妻のコンサートが入ると妻のケアやら家事やら子育てやらでてんやわんやなのです。
その妻ブレイク!演奏会が立て続け。
ヤヴァいは「危険」ではなく「とうとうブレイクしやがった!」
のヤヴァいでした。
いや、それ危険だから。僕たちがヤヴァいから・・
幸い僕も般若氏もなんども死線をくぐり抜けてきた仲。
以前、般若氏は僕に自信満々でこう言ったことがあります。
「角居さんね、ご飯食べるでしょ?その後30分だけ寝るんです。
これを3食とも。すると24時間仕事できるんです。」
よかった、バカは僕だけじゃなかった。
そんなバカ二人の展覧会「額縁」
今回も死線をくぐり抜けつつ開催まで漕ぎつけようかと思っております。
もう燃え尽きちゃえばいいや!
角居康宏・般若芳行 二人展 「額縁」
ギャラリー壺屋
2022.5.21〜6.19
期間中の金・土・日曜日開催(月〜木曜は休廊)
いや、それ危険だから。僕たちがヤヴァいから・・
幸い僕も般若氏もなんども死線をくぐり抜けてきた仲。
以前、般若氏は僕に自信満々でこう言ったことがあります。
「角居さんね、ご飯食べるでしょ?その後30分だけ寝るんです。
これを3食とも。すると24時間仕事できるんです。」
よかった、バカは僕だけじゃなかった。
そんなバカ二人の展覧会「額縁」
今回も死線をくぐり抜けつつ開催まで漕ぎつけようかと思っております。
もう燃え尽きちゃえばいいや!
角居康宏・般若芳行 二人展 「額縁」
ギャラリー壺屋
2022.5.21〜6.19
期間中の金・土・日曜日開催(月〜木曜は休廊)
11:00am〜6:00pm
ちなみに額に入ってるハガキが僕の落款を押したもの。
右がお礼状、左は今年の寒中見舞い。