FC2ブログ

修羅

東京ステーションギャラリーにて開催中の鴨居玲展を観に行った。
鴨居玲は僕にとってはちょっと特別な画家なのです。
どう特別なのかはここからリンクに飛んで頂く事として。

若い頃の僕は作品群全体のイメージとして鴨居玲の破滅への欲情をとらえていたのだが
今回 時系列で展示された作品群を見て、晩年に表現の道をひとつひとつ閉ざされ
もがき苦しむ鴨居玲像が僕の中で明らかとなり、非常に興味深かった。
「興味深い」なんてそんな軽い一言では言い表せないのだけれど。

その後、東京芸術劇場へ劇団“マームとジプシー”が演じる「cocoon」を観に。
僕が娘のように思っている子が出演しているのです。
若い女の子が走り続けるその舞台は
彼女だけでなく出演している子達みんなが
「表現をする」という事を知った喜びと苦しみに
満ちていて清々しかった。(演目は重いテーマなのだけれど)


あぁ、あれは若かったおれだ。
表現する事が面白くなりはじめたあの頃だ。
表現とはなにかがわからなくても突っ走っていたおれだ。

そして多分鴨居玲は少し先のおれだ。
やるべき事を探し、新たな表現方法を求め
しかしひとつひとつ出口が塞がれていくという状況に追い込まれていく
未来のおれだ。

どういう将来が僕を待ち構えているかなんてことは全然わからない。
しかし、いつも自分がこの先も表現するという道に身を置くことを思うとき
頭の中では宮沢賢治の「春と修羅」という詩の一節
「おれはひとりの修羅なのだ」
というフレーズが響く。

鴨居玲 cocoon
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

角居康宏

Author:角居康宏
モノを作るのが好きです。
モノを作ることによって
人と関わるのが好きです。

誠実に作ったものは
人の心を動かすと思っています。
美術は人に
熱を与えうると思っています。

僕が、たくさんの作品に
心動かされたように、
僕の作ったもので
誰かの力になれたら。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR