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再会

23年ぶりに親友にあった。
親友と勝手に思ってはいるが、わずか3~4年程の付き合いだ。
学生時代、彼はアメリカに留学し、そのまま帰ってこなくなった。
僕の浪人時代、デッサンを習いにいった研究所で出会い、
わずかな時間ながら、濃密に過ごしたのだと思う。

駅で彼を待つ間、「生き別れた兄弟を待つ心境」みたいやなー
と思ってちょっと苦笑した。
もう打ち切りになったが、中国残留孤児の対面を少し思い出した。

実際の再会はそんなでもなかった。
泣いて抱きしめあう程ではなかった。
・・・きっと僕はどこかで会える気がしていたのだ。

話の種は尽きなかった。家族の事、仕事の事、来し方、生き方、考え方。
「一番腹を割って話せる友人はすみちゃんだったが、久しぶりに会っても
何の抵抗もなく腹を割って話せるもんだな」と言ってくれた。

僕は多分どこかで会える気がしていたが
彼は「こうやって会えるとは思っていなかった」と言った。

一人称が「ワシ」から「ワタシ」に変わっていた。
酒が飲めなくなっていた。

きっと幸せなことがあった。
きっと辛い事もあった。


それでいいじゃないか。と思った。
それが生きてる事なんだなって思った。
彼は様々な経験を通り越えて、「よかったと思うよ」と言った。


再会を誓った。
帰国するたびに寄ってくれる約束をした。
親友との物語が再び動き始めたのだとそんなふうに思った。

森田

夜明け頃、一緒に行った善光寺の境内にて。
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角居康宏

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モノを作ることによって
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僕が、たくさんの作品に
心動かされたように、
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誰かの力になれたら。

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