FC2ブログ

一年の計は元旦にあり

2018年があけました。みなさまあけましておめでとうございます。
どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

一年の計は元旦にありといいますが、みなさま計はたてられましたか?
僕は毎年そんなに計を立てる方ではないのです。
「今年一年息災でいられますように」
「なんとかいい具合に仕事が続いていきますように」
「去年よりもっといいものが作れるようになりますように」
「たくさんのに人に喜んでいただけるものをつくれますように」
あ、これはお願いで計画ではないですね。
ありゃー、じゃ、今まで計は立ててこなかったのか・・・

今年は具体的な計があるのです。もう決まっているのです。
そしてもうプロジェクトは始まっているのです。

実は新しく工房を作ります。
長野市内なんだけどウチから車で30分かかる中条という地域に。
中条はたぶん全国の中山間地が抱えている問題、
高齢化と過疎化という大きな問題を抱えている地域です。
その地に僕個人の工房というかたちではなく、
共同工房、公開工房というようなかたちで開く予定です。

工房を開くに当たっていろんな側面を考えました。
もちろん僕個人の作品を作る場所として、
作品の保管管理する場所としてはもちろんなのですが、
ここ何年か、いろいろ考えていてもやもやしていた何かが
なんらかの形にできる場所にならないものかとそんな思いでいたのです。

まずもやもやその一、
「表現」ということがもつ必要性、力をどうあつかうべきなのか。
これから社会はAIの進化やビットコインなどの台頭による経済の大きな変化、
人口の急激な変動、産業構造の大きな変動によりますます変わっていくでしょう。
しかしそこに「人間性」はうまく反映されるのだろうかという疑問があります。
人間性を獲得することとはなにか?
たぶんAIによって生活が便利になることや
お金をたくさん稼いで裕福な暮らしをすることではないでしょう。
それはその地域がもつ文化という居場所があって、
そのうえで自分自身の精神が解放される、
自分に与えられた生を実感できることではないでしょうか。
そしてそのことは僕らがやっている「表現」という行為が
なしうる一つの側面なのではないかと思うのです。
人間から人間性というものを剥奪しようとしている社会に対して
僕らの生き方がなんらかの一石を投じられないものだろうか。

それからもやもやその二・・・
僕自身は震災の起こった2011年に長野に越してきて
原発の先行きの不透明さや、政治のある偏りに対して
デモや啓発活動などに参加してきましたが、二度の選挙を経て
「叫んでも言葉が届かない」というジレンマを味わいました。
ましてや今、僕が何かを叫んだところで北朝鮮のボスや、トランプさんには
届きようもないでしょう。
僕の力でできることといって考えが及ぶのは
感覚や考え方、価値観を共有できる仲間を集め、
強制し合わないゆるいコミューンを作り、もしくはその一員となり、
似た志をもつ離れた仲間と緩やかにネットワークを作り、広げるということ
なのではないかと思ったのです。

もやもやその三
見捨てられていく地域、荒れ果てていく地域。
現首相は「美しい国、日本」と旗を振っておりますが
日本の美しさというとどのような風景を思い浮かべるでしょうか。
そびえ立つ山、ゆるやかな海岸線、四季折々の色の変化を見せてくれる森林
稲穂の実る田園、きれいなせせらぎ・・・
日本の原風景、「ふるさと」を感じる景色を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。
しかしそれらを管理する地域の多くが過疎に悩んでいます。
産業構造の変化や少子高齢化で税収が見込めなくなったら
インフラの整備すらかなわなくなる地域も多いと思います。
新たな産業を呼び込める地域というのもごく限られているでしょう。
文化というものは地域の歴史の上に乗っかって進めていくものだと
感じていますが、その歴史すら消え去っていくものも多いと思います。
僕たち表現者はその文化を礎にし、探求や解放を進めていく立場です。
多くの表現者が金に困っているように、
僕らに大きな経済を作り出すことは難しいかもしれません。
しかし、生きる喜びや肯定感をダイレクトに味わい、伝える能力を
与えられていると感じています。
田舎に拠点を設けると言うことはそういう喜びも生み出しうるのではないか、
その喜びを伝える一助になるのではないかとそんな風に思っています。
あわよくば表現する若い世代が集まり地域に活力ができれば
なおおもしろいのではないでしょうか。

そんなもやもやを僕なりに解釈し
今年、長野市中条に「中条アートロケーション『場(ば)』」
を作り、公開制作や工房のレンタル、解放、アートレジデンス、
それから演劇や講演などできる空間を作ります。
今住んでいる長野市街地の工房はそのままに、ギャラリー機能を高め、
中条と連動して行くように考えています。
1月末からはクラウドファンディングを始め、改修費用に充てたいと思います。
できれば今後、中条にアーティストの誘致も行いたいと思っています。
これからちょいちょい情報も流していきます。

たくさんの方にこの活動に賛同、協力、参加していただき、
たのしい「場」となっていきますように。

みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

中条アートロケーション 場 全容写真 

スポンサーサイト
プロフィール

角居康宏

Author:角居康宏
モノを作るのが好きです。
モノを作ることによって
人と関わるのが好きです。

誠実に作ったものは
人の心を動かすと思っています。
美術は人に
熱を与えうると思っています。

僕が、たくさんの作品に
心動かされたように、
僕の作ったもので
誰かの力になれたら。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
12 | 2018/01 | 02
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR