高天原

高鴨神社に程近く、少し斜面を登ったところ、
(歩くとだいぶかかるかもしれません。車で行きました。)
高天彦神社(たかまひこじんじゃ)にも行って参りました。
高鴨神社の鈴鹿宮司がここの宮司もしておられ、普段は無人かと思われます。

高天彦の名で想像する通り、その場所は高天原(たかまがはら)であるとされており
高天彦神社の主祭神は高御産巣日神(たかみむすびのかみ)
万物生成の元になっている非常に抽象性の高い神様で、
神の中の神、普通の神と分ける為に別天津神(ことあまつかみ)と呼ばれる中心に位置する五柱の神のうちの一柱です。
先日、東京ギャラリー川船での個展で展開した作品群「神話の風景」の
一番ベースになっている「天地開闢(てんちかいびゃく)」に深く関わっている神様。
まさに天地開闢のその地に行ってきたのです。

新嘗祭の翌朝、鈴鹿宮司のお宅近く、葛城の地を一望する山の斜面で
宮司と二人、朝日の中あぜ道を散歩をしながらいろんな話を聞かせて頂きました。
その中で特に印象深かった、フランスの博物館の学芸員の方の話で
「世界中の文化は西側に山の斜面を背負い、朝日を迎えるようにして発祥しています。
それ以外はありえない。」というものがありました。
以前、諏訪の御劔神社の宮坂宮司にミシャグジ様の史跡を案内して頂いた時の言葉とまったく一緒でした。

人が意識を獲得し、社会生活を始め、信仰を持ち文化を創る。
僕の想像していた「はじまり」の根幹に、その原初の人達がみた風景に、
今自分が立っているのだと思うと、
そして、今自分の制作テーマの核になる部分に触れているのだと思うと
身震いする思いでした。

まだ、僕の中できちんと整理できてはいませんが
この旅での体験がこれからの制作に大きく関わっていくのだろうと思います。


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テーマ : 神社
ジャンル : 学問・文化・芸術

高鴨神社 新嘗祭

奈良県、御所市(ごせし)
日本という国の起こりに非常に深く関わっているこの地に縁あって行って参りました。

目的の場所は“高鴨神社(たかかもじんじゃ)
全国鴨系神社総本宮。京都の上賀茂神社、下鴨神社のルーツにあたります。
少なくとも弥生中期(約三千年前)には祭祀をおこなっており、
この地にはさらにさかのぼって縄文晩期には文化があったとの事。
記紀によると「大御神(おおみかみ)」と名のつく神は三柱
天照大御神(あまてらすおおみかみ)、伊邪那岐大御神(いざなぎのおおみかみ)と
高鴨神社の主祭神、迦毛之大御神(かものおおみかみ)しかおられず、
「よみがえり」を司っているとか。
それを聞くだけでもルーツの古さ、神力の強さが想像できようというものです。

「カモ」は「カミ」の語源とも言われ、「カモす」という言葉から派生しており、
「カモす」とは『気』が派生した様を表す言葉で、
まさに高鴨神社は清浄な気で満たされているような気配を感じる場所でした。
境内に入ってからずっと背中の産毛が泡立つような感覚がありました。

その高鴨神社の宮司、鈴鹿義胤さんとは一昨年、名古屋の日本料理店出雲
での古事記の勉強会でお目にかかり、
その語り口、膨大な知識、深い洞察力に圧倒され、魅了されてきたのですが、
今回、新嘗祭に声をかけて頂き、
いろんな予定をやりくりしつつ、11月23日勤労感謝の日に奈良、葛城の地に行ってきたという訳です。
(ちなみに勤労感謝の日は新嘗祭を執り行う日という意味で、固定休日なのですよ。)

日本人にとってまさにルーツの中のルーツといった場所で、
そのルーツに関わる祭りを体験してきた訳です。

その後、直会(なおらい)にも参加させて頂き、
瓶子(へいし)から注がれ、カワラケのうつわで受ける白酒と、新米のごはんを
折敷(おしき)のうえでいただく
まさに古代にさかのぼり、神とともにある時間を過ごさせて頂いたのでした。

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テーマ : 神社
ジャンル : 学問・文化・芸術

上質な冬じたく 陶、漆、金属 6人展

はいはーい。

僕の生まれ育った街、金沢で展示ですよー。
金沢の皆さん、おまたせいたしましたー!
ごめんなさーーい。昨日から始まってましたー!

え?・・・・待ってない?
んなこといわずに、ウソでもいいから

「やっと来てくれるんだね!待ってたよ!!」

とか言ってちょーだいよー!
ぬか喜びしちゃうからー!

ってなわけで、毎年声をかけてくれる名鉄エムザ5F “クラフトA”にて
展示です。
金沢のお客様とはなかなかお話しする機会もないので
今回は一週間お店でアテンドいたします。

ん?アテンドって何?って?
ほらほら、なんつったっけ?あの舌かみそうな名前の会社の
そう、プロクター・アンド・ギャンブルサンホームの。
あれ?会社名プロクター・アンド・ギャンブルにかわってたのね。
あれれ?おまけにアテンドの商標大王製紙に売っちゃったのね?
まいいや、そこの・・ほら・・大人用の・・ほれ・・・
多い時も安心的な・・・いやそれはちがうけど。
あららら?あれはアテント?濁点つかないのね。

すんません、こんなに字数使って結局説明できずじまい(泣)
よーするに、16日(土)から一週間、22日(金)まで
お店で接客してます。
物珍しさに珍種の生物見に来るぐらいの勢いで
あそびにきておくんなまし!!

展示期間は12月3日までのロングラン。
僕をみて生態を観察した後、
ゆっくり作品を見に来るのも可!

よろすく!!!

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テーマ : 展示会、イベントの情報
ジャンル : 学問・文化・芸術

空に井戸を掘る ーと 山の風ー

10月31日付けの記事「空に井戸を掘る 富山」にてお伝えいたしましたが、
日程通り、11月6〜10日(片付け含む)富山のとある山の頂上に
制作して参りましたので、ご報告いたします。

6日朝、現地入りし、まずは制作の準備。
2.5トンというアルミの量に圧倒されながらも、
溶解炉の制作と、型の制作を二手に分かれてすすめていきます。


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アルミは融点700度程度、一旦溶解してしまえば粘度は低く、
水蒸気爆発など起こしやすいとも言われています。
今までの経験から危険と思われる箇所に気をつけながら準備を進めていきました。

型を焼く為、夜通し火を扱っている関係からこの日は現場に泊まり。
この場所は360度見晴らしの効く山の頂上。
夜中、強烈な風、遮るものがないのでテントが飛んでいくかの勢い。


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7日、鋳造当日、今日1トンのアルミを融かします。天気予報は晴れ一時雨
降りませんように!もし降っても通り雨程度で済みますよう・・・・

願いむなしく途中から嵐。横殴りの雨、身体ごと持って行かれそうな風。
型の上にテントを張り、考えつくあらゆる手を尽くし、火のケアを怠らないように!
寒さで体力も奪われるので、制作スタッフの体調も把握しておく事!
実際制作が終わってみて振り返ると
この時点の精神的な疲れが一番大きかったかもしれません。

以前、北海道での制作の時も雨にやられています。
鯉江さんに「どうしますか?」と聞いた時の返事が忘れられません。
「大丈夫、鯉江は雨には負けません!」でした(笑)
今回、「嵐にも負けません」が加わりましたね。良二さん!
もちろん、嵐の最中の写真などありませんよ。余裕一切無し!!!
鋳造の様子はこんなでした。

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風の為かなかなか炉温が上がらず、溶解に予想外の時間がかかる。
明るいうちにある程度目処が付けれればと思っておりましたが、
結局8時過ぎまでかかってしまいました。
いや、そのくらいでできてよかった〜!
っていうか、最後まで鋳造続けられてよかった〜!
運を天に任すような仕事の仕方はイケませんけれども、
運をねじ伏せるような迫力が必要な場合もあるのです。

8日、建て込み。クレーンで吊っている時、強風が吹きませんように!
大バール(僕はてこ棒って呼んでましたが長野近辺の言葉なんすかね?)
ですこしづつ持ち上げ、角材をかませて裏返していきます。
3方にワイヤーをかけ、クレーンでつり上げる。
まわりには馬鹿話で応えていたものの自分自身はテンションぴりぴりで
もちろん写真なんて撮っておりません。

立ち上がった様子がこちら。
スケールがわかりやすいように人が入ったものを。

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9日、2回目の鋳造日。期間中この日だけが気持ちよく晴れでした。
前日立ち上げたあとの溝にもう一度アルミを流して作品完成。
炉温も上がりやすく、すいすい作業が進んでいきます。
途中から鋳造は良二さんの実の息子、アキラ(僕のギリの弟(笑))にまかせ、
僕は作品タイトル彫りと参加者名を作品に刻印する作業へ。
違う作業をするとはいえ、事故が起こらないように背後にも五感を働かせて。
これだけ大きなプロジェクトですので参加してくれるスタッフの数も多く、
意外に刻印打ちが大変・・。
映画のエンドロールのようでカッコいいんですよこれが。
作品がしまります。
作品名はタガネで彫っていきます。

ゴメン、ちょっとピンぼけ。
タイトル「空に井戸を掘る ーと 山の風ー」
ロマンチストだなあ、良二さん。

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鯉江さんのサイン。わかりにくいね。

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参加スタッフの名前

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メイン制作者の名前、アキラと僕、良二さん。


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10日、片付け。またもや嵐。
等々テントが壊れた。支え骨がグニャリ。
でも大丈夫。ちゃんと作品は立ってる!12メートル!
よし!


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最後に・・・
僕自身作家でもありますが、
こういう大きな仕事をいただけるまでにはまだ至っていません。
まず、この仕事を僕にやらせてくれた鯉江良二さんに深い感謝と愛を。

全面的にサポートしてくれた陶芸家、鯉江明氏、
学校でのカリキュラムもあった事でしょうが、それを押して参加してくれた
富山ガラス造形研究所、指揮を録ってくれた本郷仁先生、
興味を持って参加してくれた学生達
金沢から、高山から、瀬戸から一線で活躍している作家、
それから美術を志す学生にも協力いただきました。
ありがとうございます。

まったく全面的に信頼してくれ、最後までスムーズに仕事を
コーディネイトしてくれたギャラリーNOW
富山剛さん、和光の柳原さん、
コーディネイト側でもあり、実制作にもフルに協力してくれた
楽翠亭美術館、コーディネーター山本珠希さん
おかげで滞りなく進められました。ありがとうございます。
嵐の中、ずっと記録を録ってくれたSKYPROの小笠原さんとスタッフの方
ありがとうございます。出来上がりが楽しみです。よろしくお願いします。


あたりまえですが・・・
作品を作るにはクライアントが居ます。
途方もない仕事を発注し、現実に制作にもサポートしてくださり、
忙しい中、毎日現場に顔を出してくれた
izakの社長、そして楽翠亭美術館館長、
石崎由則氏に深く深く感謝を。

テーマ : アート
ジャンル : 学問・文化・芸術

週刊長野

先日、11月2日に長野市内で配布される新聞、「週刊長野」の一面に
僕の記事を載せて頂いた。
なんだか新聞にあるまじき硬派なシブい写真。
いや、あるまじきというのは失礼ですね。
しかし一面でカラー写真なのに精度の高い白黒写真のような風合い。
この写真を見ただけでもこの記事にかけてくれた熱意を感じる事が出来ます。

記事を書いてくださった田中さん、それから写真を担当してくださった鹿住さんには
僕の仕事場に来て頂き、僕が感じている錫のうつわで飲む酒の魅力を聞いて頂きました。
というか、一緒に酒を呑んでいいひとときを過ごさせて頂きました。
なんだか取材というより、気のおけない仲間との楽しい酒の時間といった感じでした。

さんざん馬鹿話をしていたにもかかわらず
こんなふうに綺麗にまとめて頂き、長野の皆さんに見て頂ける事とっても嬉しく思います。

田中さん、鹿住さんホントにありがとうございました。



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テーマ : 工芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

感謝

おかげさまで東京京橋、ギャラリー川船での個展
「角居康宏展 ー神話の風景ー」が11月2日をもちまして終了いたしました。

足を運んでくださった皆様、情報を拡散してくださった皆様、
遠くて行かれないけれど気にしてくださった皆様、ありがとうございました。

おかげさまでたくさんの方に見て頂き、作品のいくつかも嫁入り先が決まり、
感謝の一言でございます。

僕の制作スタイルとして、やりたい事、手法やテーマが決まり、
それに即して制作をいたします。
形を作りだす過程の自問自答や、実際に展示して人と話している間に
そのテーマについての考察が深まり、次のステップに移れるという感じがしています。
今回のテーマ「神話の風景」については入口に立ったばかりで
掘り下げる事がまだまだありそうです。
これからも神話のイメージや古代のイメージを「新作」として
皆さんのお目にかけられるよう制作していこうと思います。
あなたの街にもお伺いするかもしれません。
今後ともよろしくお願いいたします。
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テーマ : アート
ジャンル : 学問・文化・芸術

お詫び

すいません、、、、

今日は一気に3連投ですが、付き合ってやって下せえ。

まずは「お詫び」から。

前回「空に井戸を掘る 富山」で地図も載っけて
見学も可能のような書き方をしましたが、

施設の都合上、大勢の見学は難しいかもしれません。
制作に参加というカタチで一旦登録をすませて入場して頂く
ようになるようです。

そのような方式でもかまわない。見に来たい、参加したいという方は
下のコメント欄からでもいいですし、フェイスブック、ツイッター、メールなど
僕と直接コンタクトをとれる方はそちらからご連絡ください。

めんどくさいことを言ってすいませんがよろしくお願いいたします。

テーマ : アート
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

角居康宏

Author:角居康宏
モノを作るのが好きです。
モノを作ることによって
人と関わるのが好きです。

誠実に作ったものは
人の心を動かすと思っています。
美術は人に
熱を与えうると思っています。

僕が、たくさんの作品に
心動かされたように、
僕の作ったもので
誰かの力になれたら。

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