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狂という文字

僕が尊敬する人はたくさんいるのですが、
亡くなった今も憧れと畏敬を持っていくつかの本によってその世界に触れさせて頂いている人が白川静さんです。
(一般でよく使う「〜させて頂く」という過剰な謙譲はあまり好きではありませんが、
本当に尊敬している場合はこれを使うより他ない気がします。)
今までの常識を覆して文字の起原をたどり、字書を編纂した方です。
僕は文字によって四千年の昔と今を結びつけるシャーマンのように思っています。
その白川静さんの字書によると、下にある〈狂〉の字はこういう意味となります。

王は王位の象徴である鉞(まさかり)の頭部の形、
王の命令で遠く使いの用をする時には、
使者はこの神聖な鉞(まさかり)の上に足を載せる儀式をし、
その霊の力を授かって出発したのである。
玉座(王の座席)の前に置かれた鉞(まさかり)にふれて
異常な力が与えられるように、
何らかの霊の力によって異常な力を得て「くるう」ことを狂という。



僕の狂への欲求はますます強くなっています。
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テーマ : 雑学・情報
ジャンル : 学問・文化・芸術

2004年、「美術の窓」4月号に、
僕が発表させてもらっている東京・京橋のギャラリー川船から作品を紹介して頂きました。
その時の紹介文は今までもらったたくさんの言葉の中で最も心に残るもののひとつとなっています。



作品が面白い作家はどこかに〈狂〉を呑んでいる。
実直温厚な一見そう見える人も、
ひとたび制作に向き合い、創る過程にのめり込むほどに、
裡に潜む〈狂〉が剥き出されてくる。

〈狂〉を持てない作家は三流。
〈狂〉を〈狂〉のまま曝す作家は二流。
一流は、剥き出されたものを薄皮一枚で作品の表面から沈潜させてしまう。
角居康宏は一流になりうる作家だと思う。



今もこの言葉を励みにしています。

テーマ : アート
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プロフィール

角居康宏

Author:角居康宏
モノを作るのが好きです。
モノを作ることによって
人と関わるのが好きです。

誠実に作ったものは
人の心を動かすと思っています。
美術は人に
熱を与えうると思っています。

僕が、たくさんの作品に
心動かされたように、
僕の作ったもので
誰かの力になれたら。

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