大絵馬
日本一、世界一。
今日(2011.12.25)の有馬記念をもって2011年の競馬が終わりました。
ん?なに?急に競馬の話なんかしてと思いました?
兄が調教師をしているのです。
今年3月、震災の余韻もまださめやらぬ中、中東、アラブ首長国連邦のドバイにて、
世界最高峰のレースのひとつとされる「ドバイワールドカップ」が開かれ、
兄の管理馬ヴィクトワールピサが優勝を果たしました。
これは兄だけのことでなく、日本の競馬界の悲願だったと言ってもいいと思います。
そして今日、一年の全レースを終え、最多勝利調教師になりました。
世界一を決めるレースに勝ち、国内では一年を通して一番勝ち星の多い調教師です。
すごいなあと思います。尊敬しています。
身近にそういう人がいることは励みになり、また,気合いが入ります。
僕も頑張らなきゃって思ってます。
オンリーワンの仕事はずっと続けてるつもりなんですけども。
ん?なに?急に競馬の話なんかしてと思いました?
兄が調教師をしているのです。
今年3月、震災の余韻もまださめやらぬ中、中東、アラブ首長国連邦のドバイにて、
世界最高峰のレースのひとつとされる「ドバイワールドカップ」が開かれ、
兄の管理馬ヴィクトワールピサが優勝を果たしました。
これは兄だけのことでなく、日本の競馬界の悲願だったと言ってもいいと思います。
そして今日、一年の全レースを終え、最多勝利調教師になりました。
世界一を決めるレースに勝ち、国内では一年を通して一番勝ち星の多い調教師です。
すごいなあと思います。尊敬しています。
身近にそういう人がいることは励みになり、また,気合いが入ります。
僕も頑張らなきゃって思ってます。
オンリーワンの仕事はずっと続けてるつもりなんですけども。
YouTube: 2011ドバイワールドカップ-ヴィクトワールピサ(馬上インタビューあり)
イブの茶会作品展
イブの茶会にて
12月18日金沢市、中村記念美術館にて「イブの茶会」が行われました。
今回、僕は一階、紅茶席の床を飾らせて頂く彫刻を出品させて頂きました。
軸の場所には掛軸の変わりにアンディーウォーホルの作品。
ちょうど席に入った所で、ウォーホルの作品の所有者であるイセ文化財団の伊勢会長から
ご指名を受け作品の説明をすることに。
では、作品名「円相 II」コンセプトより。
円は集中 円は拡散
円は拘束 円は解放
円は無 円はすべて
円は創造 円は消去
円は観念 円は実在
円は始まり 円は終わり
それぞれ矛盾する概念を円相は矛盾なく受け入れ、表しています。
今年のように社会にひずみが起きると否応なく矛盾に曝されることになりますが
かわし、しのぎ、乗り越えて行く力を持ちたいと思います。
う〜ん、書き言葉にすると簡潔にまとめて言えるのだなあ。

今回、僕は一階、紅茶席の床を飾らせて頂く彫刻を出品させて頂きました。
軸の場所には掛軸の変わりにアンディーウォーホルの作品。
ちょうど席に入った所で、ウォーホルの作品の所有者であるイセ文化財団の伊勢会長から
ご指名を受け作品の説明をすることに。
では、作品名「円相 II」コンセプトより。
円は集中 円は拡散
円は拘束 円は解放
円は無 円はすべて
円は創造 円は消去
円は観念 円は実在
円は始まり 円は終わり
それぞれ矛盾する概念を円相は矛盾なく受け入れ、表しています。
今年のように社会にひずみが起きると否応なく矛盾に曝されることになりますが
かわし、しのぎ、乗り越えて行く力を持ちたいと思います。
う〜ん、書き言葉にすると簡潔にまとめて言えるのだなあ。

ジャン・ミシェル・バスキア
27歳の若さで無くなった天才画家。
ユニクロでちょっと前にこの人のシリーズ出たので知ってる方多いですよね。きっと。
本当の天才だと思います。
この人を知った二十代からずっと大好きです。
この人に対する僕の気持ちをなんと言ったらいいのかわからない。
羨望?嫉妬?尊敬?
ちがうなぁ。いや違わない。どれも当てはまるんですけど
どういえばいいのかなあ?同化してこの感覚を手に入れたい感じなんですよ。
全然やってる手法も分野も違うんですけど。
この人、まぎれもなく「狂を呑んでる」人です。
グラフィティ(落書きアートとか呼ばれます。)なんだけど常に死の匂いがしますね。
ユニクロでちょっと前にこの人のシリーズ出たので知ってる方多いですよね。きっと。
本当の天才だと思います。
この人を知った二十代からずっと大好きです。
この人に対する僕の気持ちをなんと言ったらいいのかわからない。
羨望?嫉妬?尊敬?
ちがうなぁ。いや違わない。どれも当てはまるんですけど
どういえばいいのかなあ?同化してこの感覚を手に入れたい感じなんですよ。
全然やってる手法も分野も違うんですけど。
この人、まぎれもなく「狂を呑んでる」人です。
グラフィティ(落書きアートとか呼ばれます。)なんだけど常に死の匂いがしますね。
遠藤先生
2009年、第五回佐野ルネッサンス鋳金展、僕は優秀賞を頂きました。
大賞でなかった理由は規格に対しての作品の大きさが小さいと言うことでした。
受賞パーティーで表彰して頂き、交流会二次会へ。
審査員の1人、高岡市美術館館長、遠藤幸一先生の向かいに座り、
制作論議を交わしながらお酒を飲んでいると、ふと先生から
「僕は以前金沢美大で教えていたんだけどねえ、
面白い子がいたなあって思い出すんだけど
学校休学してしばらくアフリカに行ってた子がいるんだよ。」
そう、先生はそのアフリカに行ってた当人が僕だと気づかずに僕の話をしていたのです。
「先生、それ僕のことです。」僕も何となくしか繋がってなかった記憶がつながり、
当時の話で盛り上がりました。
先生の授業の一コマをいただき、
アフリカ旅日記のようなスライドショーをさせて頂いたこともありました。
今年、第六回佐野ルネッサンス鋳金展では、制作時間がどうしても取れず、
スケールが小さいことを覚悟しながらも、以前制作した作品で応募することとなり、
一応入選という形になりました。
先生から「やっぱりスケールの問題だね!」と助言を頂き、また、
「角居みたいのがスケールのでかい作品出してバーンとやらんと駄目だろう!」
との忠告も頂きました。期待してくれているという気持ちが伝わるだけに
申し訳ない気持ちもあり、今回の二次会ではあまり話すことも出来ませんでした。
無意識に避けていたかもしれません。
今日、遠藤先生が亡くなったというニュースを聞き、ショックを受けています。
7日肝不全とのことでした。
10月にお会いした時はあんなに元気でしたのに。
次回はちゃんと見てもらえる作品作るつもりだったんですよ、先生。
もっとたくさん話せばよかった。
残念です。
ご冥福を心よりお祈り致します。
大賞でなかった理由は規格に対しての作品の大きさが小さいと言うことでした。
受賞パーティーで表彰して頂き、交流会二次会へ。
審査員の1人、高岡市美術館館長、遠藤幸一先生の向かいに座り、
制作論議を交わしながらお酒を飲んでいると、ふと先生から
「僕は以前金沢美大で教えていたんだけどねえ、
面白い子がいたなあって思い出すんだけど
学校休学してしばらくアフリカに行ってた子がいるんだよ。」
そう、先生はそのアフリカに行ってた当人が僕だと気づかずに僕の話をしていたのです。
「先生、それ僕のことです。」僕も何となくしか繋がってなかった記憶がつながり、
当時の話で盛り上がりました。
先生の授業の一コマをいただき、
アフリカ旅日記のようなスライドショーをさせて頂いたこともありました。
今年、第六回佐野ルネッサンス鋳金展では、制作時間がどうしても取れず、
スケールが小さいことを覚悟しながらも、以前制作した作品で応募することとなり、
一応入選という形になりました。
先生から「やっぱりスケールの問題だね!」と助言を頂き、また、
「角居みたいのがスケールのでかい作品出してバーンとやらんと駄目だろう!」
との忠告も頂きました。期待してくれているという気持ちが伝わるだけに
申し訳ない気持ちもあり、今回の二次会ではあまり話すことも出来ませんでした。
無意識に避けていたかもしれません。
今日、遠藤先生が亡くなったというニュースを聞き、ショックを受けています。
7日肝不全とのことでした。
10月にお会いした時はあんなに元気でしたのに。
次回はちゃんと見てもらえる作品作るつもりだったんですよ、先生。
もっとたくさん話せばよかった。
残念です。
ご冥福を心よりお祈り致します。
狂という文字
僕が尊敬する人はたくさんいるのですが、
亡くなった今も憧れと畏敬を持っていくつかの本によってその世界に触れさせて頂いている人が白川静さんです。
(一般でよく使う「〜させて頂く」という過剰な謙譲はあまり好きではありませんが、
本当に尊敬している場合はこれを使うより他ない気がします。)
今までの常識を覆して文字の起原をたどり、字書を編纂した方です。
僕は文字によって四千年の昔と今を結びつけるシャーマンのように思っています。
その白川静さんの字書によると、下にある〈狂〉の字はこういう意味となります。
王は王位の象徴である鉞(まさかり)の頭部の形、
王の命令で遠く使いの用をする時には、
使者はこの神聖な鉞(まさかり)の上に足を載せる儀式をし、
その霊の力を授かって出発したのである。
玉座(王の座席)の前に置かれた鉞(まさかり)にふれて
異常な力が与えられるように、
何らかの霊の力によって異常な力を得て「くるう」ことを狂という。
僕の狂への欲求はますます強くなっています。
亡くなった今も憧れと畏敬を持っていくつかの本によってその世界に触れさせて頂いている人が白川静さんです。
(一般でよく使う「〜させて頂く」という過剰な謙譲はあまり好きではありませんが、
本当に尊敬している場合はこれを使うより他ない気がします。)
今までの常識を覆して文字の起原をたどり、字書を編纂した方です。
僕は文字によって四千年の昔と今を結びつけるシャーマンのように思っています。
その白川静さんの字書によると、下にある〈狂〉の字はこういう意味となります。
王は王位の象徴である鉞(まさかり)の頭部の形、
王の命令で遠く使いの用をする時には、
使者はこの神聖な鉞(まさかり)の上に足を載せる儀式をし、
その霊の力を授かって出発したのである。
玉座(王の座席)の前に置かれた鉞(まさかり)にふれて
異常な力が与えられるように、
何らかの霊の力によって異常な力を得て「くるう」ことを狂という。
僕の狂への欲求はますます強くなっています。
狂
2004年、「美術の窓」4月号に、
僕が発表させてもらっている東京・京橋のギャラリー川船から作品を紹介して頂きました。
その時の紹介文は今までもらったたくさんの言葉の中で最も心に残るもののひとつとなっています。
作品が面白い作家はどこかに〈狂〉を呑んでいる。
実直温厚な一見そう見える人も、
ひとたび制作に向き合い、創る過程にのめり込むほどに、
裡に潜む〈狂〉が剥き出されてくる。
〈狂〉を持てない作家は三流。
〈狂〉を〈狂〉のまま曝す作家は二流。
一流は、剥き出されたものを薄皮一枚で作品の表面から沈潜させてしまう。
角居康宏は一流になりうる作家だと思う。
今もこの言葉を励みにしています。
僕が発表させてもらっている東京・京橋のギャラリー川船から作品を紹介して頂きました。
その時の紹介文は今までもらったたくさんの言葉の中で最も心に残るもののひとつとなっています。
作品が面白い作家はどこかに〈狂〉を呑んでいる。
実直温厚な一見そう見える人も、
ひとたび制作に向き合い、創る過程にのめり込むほどに、
裡に潜む〈狂〉が剥き出されてくる。
〈狂〉を持てない作家は三流。
〈狂〉を〈狂〉のまま曝す作家は二流。
一流は、剥き出されたものを薄皮一枚で作品の表面から沈潜させてしまう。
角居康宏は一流になりうる作家だと思う。
今もこの言葉を励みにしています。