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クラウドファンディング 長野ワイン応援企画 千曲川ワインバレー編

日本酒の道具紹介した直後にワインの話ってどうかと思うのですが
ワインも美味しいですよねえ。
勝手な僕の印象ですが蒸留酒は一人が楽しい。
醸造酒はみんなでワイワイが楽しいって感じがするんですがいかがなもんでしょう。
あ、泡盛飲んでみんなで踊り出すってイメージもあるな。
上記の限りではありませんでした。
でも日本酒やワインってつながりが深くなる酒という感じがします。

ソムリエであり、長野の美味しいワインを広める活動をされている友人
長野のワイン王子の異名を持つ花岡純也さんから連絡いただき
「協力してくれませんか?」って言われたら協力するでしょ?普通。
だって相手は「王子様」ですよ!
「ワタクシなどにお声がけくださってありがとうございます〜」
くらい言いだしそうになっちゃうでしょ?
ある時そういう事があったとお思いください。

なんでも王子はコロナの影響で人々の動きが止まり、閉塞感がある中で
一生懸命作っているワイナリーを応援したい。
素晴らしいワインを醸し続けているその魅力をみんなに知ってもらいたい。
そしてなにより日々出歩くことの少なくなった皆様にワインを
楽しんでもらいたい。
そんな思いでこのクラウドファンディングを推進しているのだとか。

そんな王子の強い思いに応えなきゃ男がすたるってもんです。
プロジェクト第三弾「千曲川ワインバレー編」にて
錫のワイングラスで参加させていただくこととなりました。
「せっかくだからオリジナルを作りましょう!」
ってことになり、今回まだ誰も見ていないワイングラスを制作いたしましたよ。
錫とワインの相性ってどうなのよ!
って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
そこはワイン王子、花岡さんのお墨付き。
僕はワインに関してどシロートですが
グラスの中でワインがうまく回ること、
香りを楽しめる口径、
手に持った具合、手に取った時の感触など
色々考えてこのバランスにしました。
日々の生活の中でカジュアルにどんどん使ってもらいたい思いもあり
脚なしです。
使いやすく美しいフォルムのグラスができたんじゃないかと思っています。
錫はガラスのワイングラスと違い、透過光でワインの色を確認する事ができません。
なので赤は深い真紅。そして白はワインが黄金に輝きます。
そんなことも楽しんでいただけたら・・・

ともあれ、主役はワイン。
長野の美味しいワインあってこそグラスが生きる!
僕が関わらせていただく千曲川ワインバレー編では
東御市のヴィラデスト、飯綱のサンクゼール、中野のたかやしろ
という3つのワイナリーが参加しています。
どれも一般流通していない特別限定モノ。
それを聞いただけでもグッとくるじゃあ〜りませんか。

ぜひこの機会に長野の美味しいワインを試していただき、
錫のワイングラスをお使いいただけたらと思います。

そうそう、第一弾 日本アルプスワインバレー編は目標金額に達して
おりますがまだ募集継続。26日まで。
第二弾 桔梗が原ワインバレー編はまだ目標に到達しておらず
締切12月13日まで。
錫のグラスは第三弾 千曲川ワインバレー編のみ。
12月24日までとなっております。
どうぞ皆様、応援のほど、そして長野のワインを楽しんでください!

これぽちね↓ページに飛ぶからね。
コロナ復興支援「ワイナリーにエールを!皆様にエールを!」〜NAGANO WINEを飲んで、楽しんで、エールの送り合いを〜第三弾『千曲川ワインバレー』編

nagano wineクラファンブログ用画像

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楽燗(ら・かん)

前回お伝えした白白庵での個展「真夜中の工作室」
昨日で終了いたしました。
オンライン展示とギャラリー展示が並行ということでしたが
ギャラリーはもちろんオンラインの方にも
たくさんの方に訪れていただいたのを実感できる展覧会でした。
ありがとうございました。

今年は神戸のギャラリー壺屋で「修羅」「シュラシュシュシュ」
青山の白白庵で今回の「真夜中の工作室」
3回の個展があり、それぞれに収穫の多い展示でした。準備も大変でした。

準備が大変で収穫が多かった展示というと思い返されるのは2018年のこの展示
角居康宏・各務賢周 二人展
足掛け4年という時間をかけ
陶芸家・各務賢周(かがみまさかね)氏と
やりとりを重ねて作り上げた酒燗器の作品群の展示。
作品も自分で納得のいくものでしたが
それ以上にお客様の反応がすごくて初めての完売を経験いたしました。
その後の反応もすごくて
ギャラリーの方に使った感想を伝えるお客様が後をたたないという連絡をいただきました。
この形式のお酒の燗をつける道具というのは僕も見たことがなく
この魅力をたくさんの方にお伝えすべきというギャラリーの助言と
これを事業として進めましょうと言ってくれるデザイナーのおかげがあり
このたび「楽燗(ラカン)」という名前で展開していくこととなりました。

銅製、もしくは真鍮製の燗風呂にお湯を入れ、
その下に100円ショップなどで手軽に手に入れることのできるキャンドルを入れ
ロウソクの火が消えるまで4〜5時間も燗が楽しめるという優れもの。
それもちょうどいい温度の漬かり具合が長い時間続くという・・

困ったことにこれを使って酒を飲むと最低ラインが一升(笑)
もちろん一人ではなく二人以上で飲むのですが
一升びんが空かなかった事がありません。
しかも翌日お酒が残った事がない。
変な頭痛に悩まされた事がありません。
あくまで個人的な感想ですが。

陶器の色合いによる三種類揃え、
黄瀬戸(製作者の各務賢周氏は黄瀬戸の名手!)と
銅の組み合わせになる"楽燗クラシック"
緑釉と真鍮の組み合わせによる”楽燗ナチュラル”
黒釉と真鍮の”楽燗アーバン”

僕が酒器を作っていてかねがね思っているのは
「とにかくお酒を楽しんで飲んで欲しい。」
「その輪の中に僕の酒器があってくれたら嬉しい。」
「楽しい話のその一端に僕の酒器の話題がのぼってくれたらなお嬉しい。」
というものです。
この酒器で友人を迎え入れるのってほんと楽しいと思うんです。
ぜひこのページをご覧いただき、酒の仲間として迎え入れてもらえたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

楽燗(この文字ぽちしてくれたらページに飛びます)
楽燗ブログ用画像

兄のこと

先週末、競馬のジャパンカップが行われました。
手に汗握ってみておられた方も多いのではないかと思います。
いや、しかし、三冠馬が3頭出走してそれがワンツースリーとか・・・
いや、強いのわかるけどさぁ・・
アーモンドアイ・・・すげえなぁ。
引退レースで。他の三冠馬2頭を従えて・・かっけえ。
ベタすぎる小説かよ!・・なんて思っちゃいました。。

ここはもちろん思いっきりの身内びいきで書かせてもらいますが
あのレースを思いっきり面白くしてくれたのは
兄の管理馬、キセキでしたね。
いえいえ、負けゼリフと思っていただいて結構ですよ。もちろん。
いや、しかし弱い馬ではないのですよ。
菊花賞の長距離を勝ったことでもわかるように粘りもあるし。
大逃げを打って第4コーナーをすぎて10馬身くらい差があって
おぉっ!なんて思うじゃないですか。
いや、面白いですなあ。


ご存知の方も多いでしょうが、
兄は来年の2月で調教師を引退します。
公表している通り実家の天理教を継ぐことになっています。

僕は4人兄弟の末っ子で調教師をやっている勝彦は
すぐ上、三男です。
50過ぎのオッサンがいう事でもないでしょうが
兄達三人共みんな優しくて、僕なんかから見ると
「よくもまぁ、こんな勝負事の世界でこんな成績を上げてこられたなぁ」
なんて思うのです。
開業当初から「馬づくりは人づくり」をスローガンにやってきた
その人づくりが上手く馬づくりにハマったのでしょうか。

その優しい兄は2016年、引退馬を支援していく団体
サンクスホースプロジェクトを組織し、
それは今サンクスホースプラットフォームとして展開し
多様な面で馬と人とをつなげるお手伝いをしています。
なんかこっちの方が兄ちゃんらしいんじゃないの?
なんて感じてます。兄の性格を知る身としては。

先日、兄達から荷物が届きました。
調教師である勝彦からクラウドファンディングの返礼品の帽子。
(奥能登に引退乗用馬の終の棲家をつくるプロジェクト。
目標金額をクリアして終了しました。ご賛同の方、兄に成り代わって
感謝申し上げます。)
それから一番上の兄から勝彦の著書、「さらば愛しき競馬」
(長兄は不出来な弟にちょいちょいいろんなものを送ってくれるのです)
この著書のタイトルを見るにつけ
「あぁ、本当に調教師人生に区切りをつけるのだなぁ」
なんて感慨深くなります。
(よかったら読んでみてくださいね。書名のリンクから購入ページに飛べます。)

多分兄は自分のことを考えるより、他人のことを考えて
生きていくことに幸せを感じる性分なのだと思います。
引退して実家の天理教を継ぐという決意も
その性分からの表れではないかと思うのです。
調教師をやめることを残念がってくれる人がたくさんいることは
知っていますが、40年の調教師人生で得た戦う力を
今度は救う力に変換して生きていくのでしょう。
馬を使うことによって地域が活性されたり
また、障害を持った人たちのサポートになったりする面も
たくさんあるなんて話を兄から聞きました。
「馬づくりは人づくり」のスローガンを
「馬だすけは人だすけ」に切り替えて・・なんて。

兄の活動はこれからもちょいちょい情報として上がってくるかもしれません。
これからも優しく見守っていただければと思います。

とはいえ、まだ3ヶ月ある調教師人生
最後まで頑張ってぱあっと花を咲かせてほしいというのも本心。
引退レースであんなカッコいい勝ち方をしたアーモンドアイのように!

勝彦



中条アートロケーション《場》始動!

前回のブログが元旦だったので一月以上経ってしまった・・・
書くことはたくさんあったのに・・・
慌しく毎日が過ぎていきますね。
一月からこれじゃあっという間に年末を迎えてしまうかもしれない・・・

前回、元旦のブログで公開工房「中条アートロケーション《場》」を作る事、
作るに当たってクラウドファンディングを立ち上げ
皆様からご支援いただきたい旨、お伝えいたしましたが
2月1日クラウドファンディング始動いたしました。

小さい頃、雑誌「ムー」が好きでした。
ノストラダムスの予言もちょっと信じていました(笑)
アンゴルモアの大王はどんなやつでどんなことが起こるんだろうって
不安やらドキドキやらないまぜの感情で1999年を迎えたこと覚えております。
何事もなく2000年を迎え、
しかし心の奥底に今でも引っかかったままの感情というのがあります。
「この世はいつかは終わる」というものです。

科学者はこう言うんですよね。
例えば太陽にも寿命があって膨張を続けた後死に至る。とか
宇宙自体もいつまでも続くものじゃなくて膨張し続けてから爆発する。だとか
いやいや、膨張じゃなくて収縮していくんだ・・とか。
その後必ず「何十億年か後にね」ってのが入る。
いや、ちょっとそれは置いといて・・って感じになりますが(笑)

1999年は無事に過ぎたけれど、2011年3月に東北の震災が起こり
やっぱりこの世は永遠には続かないかもしれないことを示唆されました。
何かアクションを起こしたいのにどうすればいいかわからない
モヤモヤをずっと抱えたまま生きています。
そんな人、きっとたくさんいるよね。

もっと一生懸命生きようと思います。
もちろん今までも一生懸命生きてきたつもりだけれど
いつかおこるかもしれない何かのために
今を一生懸命にやってみようと思います。
そのための一歩を勇気を出して踏み出してみたいんです。
自分のことももちろん、まわりが元気になるようなことが
今年50歳になる今なら何かできるかもしれないなって思ったんです。

長野の限界集落に工房を作ります。
たったそれだけのことですが
僕の呼びかけに応じてくれたスーパーな仲間たちがいます。
なにか起こせそうな気がしています。
スーパーな仲間たちがこんな素敵なページを立ち上げてくれました。
他のどんなクラウドと比較しても胸を張れるリターン品も揃いました。
すでにいくつかのご支援をいただきました。
「ひたすら自由に、面白いことやってください!」
という素敵なメッセージを添えてくれた人もいます。

どうか、このページを最後までご覧くださり、
活動の目的を知ってください。
そして、よかったらご支援、お願いいたします。
クラウドページの入り口はこちらです。

 場トップページ画像 

一年の計は元旦にあり

2018年があけました。みなさまあけましておめでとうございます。
どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

一年の計は元旦にありといいますが、みなさま計はたてられましたか?
僕は毎年そんなに計を立てる方ではないのです。
「今年一年息災でいられますように」
「なんとかいい具合に仕事が続いていきますように」
「去年よりもっといいものが作れるようになりますように」
「たくさんのに人に喜んでいただけるものをつくれますように」
あ、これはお願いで計画ではないですね。
ありゃー、じゃ、今まで計は立ててこなかったのか・・・

今年は具体的な計があるのです。もう決まっているのです。
そしてもうプロジェクトは始まっているのです。

実は新しく工房を作ります。
長野市内なんだけどウチから車で30分かかる中条という地域に。
中条はたぶん全国の中山間地が抱えている問題、
高齢化と過疎化という大きな問題を抱えている地域です。
その地に僕個人の工房というかたちではなく、
共同工房、公開工房というようなかたちで開く予定です。

工房を開くに当たっていろんな側面を考えました。
もちろん僕個人の作品を作る場所として、
作品の保管管理する場所としてはもちろんなのですが、
ここ何年か、いろいろ考えていてもやもやしていた何かが
なんらかの形にできる場所にならないものかとそんな思いでいたのです。

まずもやもやその一、
「表現」ということがもつ必要性、力をどうあつかうべきなのか。
これから社会はAIの進化やビットコインなどの台頭による経済の大きな変化、
人口の急激な変動、産業構造の大きな変動によりますます変わっていくでしょう。
しかしそこに「人間性」はうまく反映されるのだろうかという疑問があります。
人間性を獲得することとはなにか?
たぶんAIによって生活が便利になることや
お金をたくさん稼いで裕福な暮らしをすることではないでしょう。
それはその地域がもつ文化という居場所があって、
そのうえで自分自身の精神が解放される、
自分に与えられた生を実感できることではないでしょうか。
そしてそのことは僕らがやっている「表現」という行為が
なしうる一つの側面なのではないかと思うのです。
人間から人間性というものを剥奪しようとしている社会に対して
僕らの生き方がなんらかの一石を投じられないものだろうか。

それからもやもやその二・・・
僕自身は震災の起こった2011年に長野に越してきて
原発の先行きの不透明さや、政治のある偏りに対して
デモや啓発活動などに参加してきましたが、二度の選挙を経て
「叫んでも言葉が届かない」というジレンマを味わいました。
ましてや今、僕が何かを叫んだところで北朝鮮のボスや、トランプさんには
届きようもないでしょう。
僕の力でできることといって考えが及ぶのは
感覚や考え方、価値観を共有できる仲間を集め、
強制し合わないゆるいコミューンを作り、もしくはその一員となり、
似た志をもつ離れた仲間と緩やかにネットワークを作り、広げるということ
なのではないかと思ったのです。

もやもやその三
見捨てられていく地域、荒れ果てていく地域。
現首相は「美しい国、日本」と旗を振っておりますが
日本の美しさというとどのような風景を思い浮かべるでしょうか。
そびえ立つ山、ゆるやかな海岸線、四季折々の色の変化を見せてくれる森林
稲穂の実る田園、きれいなせせらぎ・・・
日本の原風景、「ふるさと」を感じる景色を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。
しかしそれらを管理する地域の多くが過疎に悩んでいます。
産業構造の変化や少子高齢化で税収が見込めなくなったら
インフラの整備すらかなわなくなる地域も多いと思います。
新たな産業を呼び込める地域というのもごく限られているでしょう。
文化というものは地域の歴史の上に乗っかって進めていくものだと
感じていますが、その歴史すら消え去っていくものも多いと思います。
僕たち表現者はその文化を礎にし、探求や解放を進めていく立場です。
多くの表現者が金に困っているように、
僕らに大きな経済を作り出すことは難しいかもしれません。
しかし、生きる喜びや肯定感をダイレクトに味わい、伝える能力を
与えられていると感じています。
田舎に拠点を設けると言うことはそういう喜びも生み出しうるのではないか、
その喜びを伝える一助になるのではないかとそんな風に思っています。
あわよくば表現する若い世代が集まり地域に活力ができれば
なおおもしろいのではないでしょうか。

そんなもやもやを僕なりに解釈し
今年、長野市中条に「中条アートロケーション『場(ば)』」
を作り、公開制作や工房のレンタル、解放、アートレジデンス、
それから演劇や講演などできる空間を作ります。
今住んでいる長野市街地の工房はそのままに、ギャラリー機能を高め、
中条と連動して行くように考えています。
1月末からはクラウドファンディングを始め、改修費用に充てたいと思います。
できれば今後、中条にアーティストの誘致も行いたいと思っています。
これからちょいちょい情報も流していきます。

たくさんの方にこの活動に賛同、協力、参加していただき、
たのしい「場」となっていきますように。

みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

中条アートロケーション 場 全容写真 

プロフィール

角居康宏

Author:角居康宏
モノを作るのが好きです。
モノを作ることによって
人と関わるのが好きです。

誠実に作ったものは
人の心を動かすと思っています。
美術は人に
熱を与えうると思っています。

僕が、たくさんの作品に
心動かされたように、
僕の作ったもので
誰かの力になれたら。

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