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おフランス行ってきます。

訳あって今ベトナムはホーチミンにいます。
て言ってもトランジットなので空港の中にずっといるもんだから
ホーチミンの市街地とか全然回れないんだけども。
でも空港内でフォー食べました。備え付けの青唐辛子齧って
あまりの辛さに「フォーーー!!」て言いそうになったけど我慢した。
でも美味しかった。フォー自体は優しいお味。
あー、トランジットのくだりでブログ埋まっちゃう。いかんいかん。

久しぶりの海外渡航です。
期限が切れてはーるか経ったパスポートを新調しました。
行き先はおフランス。国名で唯一『お』をつけても良い国。
おそ松くんに出てくるイヤミが自慢するためにできた
言葉でした。僕も今月末には帰国するのでそしたら
「シェー!!ミーはおフランス帰りザーマスのよっ!!」
って自慢してあげますね。

話は3年前に遡ります。中条に居を移すころ。
友人の紹介のおかげで南仏の都市アヴィニョンの近くにある
アーティストインレジデンスの機関『E22』(エシャンジャー22)
と繋がることができました。わが「中条アートロケーション《場》」も
アーティストインレジデンスができるようにと考えていたこともあり
提携してくださるというありがたい申し出。
代表のセシルさんはすぐ中条に来てくれて
「これから」というころにコロナ。どっぷり。
ようやく落ち着きを見せたこのタイミングでぜひ。
という流れなのでした。
なんせ金属やってるってなると道具も多いので
何ができるのかわからないんだけども。
でも近くの鋳造スタジオを構えるアーティストが
仕事場を開放してくれるとのことでめちゃ楽しみなのです。
前回のブログでもいったように何かを変えるのは作品が変わるチャンス。
状況が変わり、道具が変わる。なんともはやゾクゾクします。
フランスの作家とのコラボはあるんだろうか。
とにかくやれることやってきます。

今回、強力なサポートがついています。
娘がパリに住んでいるのです。
そんな都合いいことあるかぁ?ってぐらいに都合いい設定。
チケット取ったり日程の調整してくれたりおすすめアプリ教えてくれたり
なんせ娘は一人旅プロフェッショナル。もう甘えるしかないもんね。
通訳もおまかせ。
いや、旅の半分以上は一人旅みたいなもんなんだった。自分でなんとかしよう。
でもコーディネートしてくれるだけでもなんと心強いことか。

現地の制作時間は2週間。
昨年末、母校金沢美術工芸大学で1週間で道具作りから鋳造まで
やったからなんらかの結果は出してきたいと思います。
Facebookやインスタグラムで経過の報告はしていきますが
ご期待ください。がんばりますぞ!!

ホーチミン タン・ソン・ニャット空港






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感謝!! 壺1グランプリ グランプリ受賞

ありがとうございますありがとうございます
ありがとうございますありがとうございますありg・・(以下略)

先日こちらで告知した壺1グランプリ
おかげさまでグランプリ受賞致しましたっ!!
いや、嬉しい。テンキューエビバデ。

このブログではなんか投票無理強いしたみたいになってて
「ちょっとオレ姑息・・・」とか思ってたんだけど
結果オーライ 勝てば官軍(笑)
いや、そうではなくてみんな僕のがいいと思って投票してくれたんだよね。ね。ね。

いただいた票数は91票。
点数の数え方わかんないし、3つ候補あげていいってことだったから
傾斜もかかるんだろうけど
それでもたくさんの方が入れてくれたんだろなってことはわかる。
改めて、感謝申し上げます。

このタイプの仕事は以前照明器具を作ったことがあって
それはお客様のところへ嫁入りしているのです。
でも今回のことがあって改めて「武器にしよ。」
と思った次第です。
作り手にとっての武器って例えば新たに道具を手に入れたとか
やったことない技術にチャレンジしてみたとか
素材を変えてみたとか
やったことのない空間で展示するとか
色々あるんですが
もちろん新たな表現方法を手に入れたということも大きな武器。

以前、鍛金作家の評論で「鍛金は表層の仕事」
と読んだことがあります。
ここからは僕の「工芸」の仕事ではなく
「美術」の仕事に関する話なのですが
それは鋳金でもおおむね同様のことで
形を作るには中子(なかご:内部のための型)を作って
空洞を作るんですが単にそれは全体を軽くする、
最小限の材料で成形するという意味しかほぼないと言ってもいいものです。
そうなるとカタチを追うとどうしても表面の仕事になってしまいがちです。
意識をカタチに乗せるには?ということを考えて制作をしていくと
「いかに内部を見せるか」ということも
僕のコンセプトと密接に関わってくることがわかり
そのように努力してきたつもりではあります。

今回、工芸の仕事として鍛金の仕事の一環として
いつものように板で空間をくるむというやり方ではなく
板を板として使い内部をさらけるような
仕事をしてみました。
板には裏も表もなく全てあからさまになるよう
スケルトン構造にして作りました。
それから機械フェチ、道具フェチである自分が
「カタチ」を見せるのではなく「構造」を見せる
というやり方に手を出しました。これひたすら楽しい。
今後自分の制作を変わっていくんだろうなぁと思っています。

ともあれ、これからどういう風になっていくのか
皆様には生暖かい目でみていただここととして
この新しい武器を展開していきたいと思っております。
グランプリ受賞を機に今後ともみなさま
よろしくおんねがいたてまつりそうろう。

壺1出品








植物とジュエリーとアンティーク at山小路

書くときは立て続けに書くというスタイルが定着しておりますが
書けてないのは書く時間を確保できないということが
往々にしてありますのでご容赦ください。

ってなわけで昨日に引き続き本日も告知。
場所は山小路ギャラリー
僕が以前住んでいた上田市の隣の坂城町にあります。
久しぶりのお声掛けをいただき嬉しい限りです。
店主の令子さんとはもう20年を超えるお付き合いを
していただいています。
可憐で芯が強くて笑うと華やかな印象は相変わらずです。
僕の子供達も小さい頃よくしていただきました。

息子が上田に「shabby」という古着屋を
オープンしたのが一昨年末。
固定ファンもいらっしゃるようで僕がお付き合いいただいてる方からも
「こないだ息子さんのお店でこれ買わせていただきました」
「素敵なお店ですね。息子さんも人柄が良くてちょいちょい伺ってます」
なんて声をかけてくれた方も何人もいらっしゃいます。
ほんと何にもしないで勝手に育ってくれたのに
なんか立派になっちゃって逆に色々教わることが多くてびっくりです。
若い頃オシャレに気を使っていたときがないではなかったのですが
いまや息子の店に行くと自分で選ぶより「とうちゃんはこれだな」
って出してくれるものがぴったりで言われたものを買うというのがもっぱらのスタイル。

んで、先述の山小路店主、令子さんも
息子のお店、shabbyを気に入ってくれている一人。
今までも照明器具など何点かお買い上げいただいたようです。
shabbyを気に入ってくれているというより
息子 原太を気に入ってくれているようで
礼儀が正しいとか戸の開け閉めが綺麗だとかセンスがいいとか
何かにつけて褒めてくださり、そのことを僕にまで連絡してくれていました。

今回、そのshabbyとも一緒に企画展を組んでくださいました。
息子がお店を開いて一年とちょっと。
いずれ一緒に何かできたら面白いなぁなんて漠然と考えてはいましたが
こんなに早く実現するとは思いもしませんでした。
息子が選んだアンティークの家具類と
僕が作った器やアクセサリー。
他にもシルバーアクセサリーや植物、パンなどを作っていらっしゃる方々と
ご一緒させていただきます。
初日2月2日は親子揃ってのアテンド。
こんな機会を作っていただき感謝感謝。
こんなんですが親子揃いを見てみたい方は
ぜひ2日にお越しください。
その他まだ未定ですが一緒にいる日はあるかもしれません。
そんなことがあればまた僕のフェイスブックででもお知らせしますね。
山小路DM オモテ山小路DM ウラ

壺1グランプリ at白白庵

みなさま、お寒い中ですがいかがお過ごしでしょうか。
先日プールに行く日、道の温度表示見たらマイナス8度でした。
次の朝、水道凍結したので朝からストーブで水道管あっためたり
なんかてんやわんやですな。
僕の郷里の石川もなんか水道管凍結で各地大変だったとか。
まだ寒い日続きそうなので皆様お気をつけくださいね。

前回のブログが年末の個展でした。
今まで何事もなかったかというとそうでもなくて
新宿伊勢丹の展示のために正月2日から制作してたり
その展示が始まったりその展示が終わったり
終わったのに品物がかえってこなかったり
多分銀座三越に移動になってたりするんですけど
ご覧になった方いるんでしょうか?
告知しなくてすんません。

で、白白庵の告知の次も白白庵ということになってしまいました。
『壺1グランプリ』
今回第3回ということですが初の参戦。
『グランプリ』日本語でいうと『大賞』・・らしい。
購入だけじゃなくて投票という方式も取られるらしい。
ということで大賞が決まる。
こうなると大賞が欲しい。獲りたい。
せっかく声かけてくれてるんだから
欲出してみよう。

今回、ちょっとしたアドバンテージをもらっています。
僕のほか、あと一人ガラスの方がいらっしゃいますが
ほとんどの方が焼き物の方だということ。
壺=陶器という図式が出来上がっている中
金属で壺ってなると「おおっ!」ってなるじゃないですか。ムフッ
ま、そこでクオリティ低いってことだと「けっ!!やっぱりな。」
って思われそうですが・・
まぁ、面白い壺の提案ができたと思います。

けっしてここで投票したからといって「壺買わされる」
とかはありません。
新興宗教に入信させられるということもありませんし
たとえここで壺を買ったとしても取り付いた悪霊を
除霊できるということもありません。
どうぞご覧になってください。
おもしろがりの作り手が面白がって壺を解釈し
作った壺の様々です。
お気軽に「あ、これ、いい。」と思って投票してみてください。
三つ選んで投票できますのでその中に僕のも入れてもらえれば
もう言うことなし!ありがと。
壺1出品

おっと、肝心の投票できるページのリンク貼ってないですね。
公開全作品一覧から作品の数々を見ていただいて
2ページ目の真ん中あたりに僕のもありますので是非とものぞいてくださいな。
これぞというものがあればこちらで投票。
その際に僕のも入れておいてくれと。
とまぁ、そんなわけでよろしくです。
期間は2月5日まで。
壺1グランプリ オモテ壺1グランプリ ウラ

角居康宏個展 るつぼ @白白庵

何かが切り替わるタイミングってこういうものなのかもしれない。
僕自身の何がどう切り替わるのかはわからないけれど
なんか不思議な運命みたいなものを感じつつはある。
どうなるのかな?

先日、このブログでお話ししたように母校、金沢美術工芸大学にて
1週間講義してまいりまして、なんとか正味5日間で
道具制作→型制作→鋳造→仕上げ(仮)
という日程をこなしてきました。面白かった。
学校の設備のほとんどを使わない鋳造に
鋳金部屋で講師をしている後輩が
「これで鋳金から逃げられなくなったのはある意味怖い」
と言っていたのが印象的でした。

実はこの校舎での講義は最後になります。
来年以降もできるかどうかは美大鋳金の上田先生に
お任せすることとなるのですが、来年以降もやるとなったとしても
来年夏頃だったかな?には美大自体が新校舎に移動することになるため
この場所でやることはなくなります。
この場所は僕が大学の2回目の4年生の時に移動してきました。
最初の4年生の時は休学してケニアに半年行っておりましたので2回目。
大量の砂を土嚢に詰めて旧工場棟から真新しい校舎に運び込んだ
スタートを知ってる身としてはちょっと感慨深いものがあります。

先日恩師の訃報が届きました。
美大鋳金の関源司先生。
かっこよくてチャーミングな先生でした。大好きでした。
あの先生に学べてとても幸せだったと思います。
当時、学内でも喫煙が可能で先生はいつも吸い終えたタバコを
炉の中に放り込んでそれが鋳造のタイミングだったように記憶しています。
「角居、俺が何吸ってるか知ってるか?キャスターだ!」
(キャスターには鋳物師という意味があります)
とニカッと笑う顔を思い出しながら通夜に参列してまいりました。

3年前に母を亡くし、それから立て続けに
学生時代担任でありその後もお世話になり続け
のちに美大学長となった久世建二先生を亡くし、
卒業してから居候をし、父と慕い、今の生き方を決めるに至る
陶芸家 鯉江良二氏を亡くしました。

「作る」という今の僕の人生を決めてくださった人たちが
これで一人もいなくなったという感慨に襲われています。
それと前後してこんな僕が学生に1週間とはいえ教えるという立場。
これからも一作り手として生きていくのですが
何かバトンを手渡されたような不思議な感覚があります。

そしてこのタイミングでの個展のタイトルが「るつぼ」
金属を融かす容れ物であり、
また「人種のるつぼ」という言葉で表されている通り
多種多様なものが混在していることを示す言葉でもあります。

青年期以降るつぼに関わって生きてきました。
金属に関わって生きてきました。
ものづくりを教えてくれた人はいなくなったけれど
これからも僕はこの生き方を続けていくのでしょう。

学生時代鋳金を学び、鉄工所で働き溶接を覚え
独立して鍛金を独学でやり始めました。
そんな金属の多種多様な技法も全部盛り込んで
作品を作りました。

決意を新たにするのに
こんなにぴったりしたタイトルはないのではないかと思っています。

何が切り替わるかわかりません。
でもその何かが本当になるならリスタートが切られている気がします。
本当にするかどうかはこれからの僕次第。

ある意味そんなきっかけの展覧会「るつぼ」
オンラインがメインの展示です。
よかったらご覧くださいね。

26日には南青山ハッピーアワーと称して
トークショーも開催します。
トークショーと言いながら
オンライン飲み会になるのではないかと危惧しておりますが。
酒数寄者、たつにいこと佐々木達郎氏とともに
午後5時から開催。

角居康宏 個展 る つ ぼ
白白庵
ギャラリー開催
11月26日(土)、27日(日)、  12月3日(土)、4日(日)
(11月28日(月)、12月2日(金)は事前予約で来場可能)
オンライン開催
11月27日午後5時〜12月4日(午後7時)
www.pakupakuan.shop

角居康宏個展 2022 るつぼ角居康宏個展 2022 るつぼ 1








プロフィール

角居康宏

Author:角居康宏
モノを作るのが好きです。
モノを作ることによって
人と関わるのが好きです。

誠実に作ったものは
人の心を動かすと思っています。
美術は人に
熱を与えうると思っています。

僕が、たくさんの作品に
心動かされたように、
僕の作ったもので
誰かの力になれたら。

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